弾道ミサイルの命中精度があまり正確でないのにくらべて巡航ミサイルの命中精度は高い。弾道ミサイルではイラク共和国からイスラエルの距離でも軍事施設を目標にした攻撃ができなかった。
この弾道ミサイルが最終段階(飛翔経路のなかで着弾の少し前)で巡航ミサイルになってGPSで誘導できるミサイルが実用化されているらしい。
現在イラン・イスラム共和国が保有している弾道ミサイルは1トンくらいの弾頭を搭載できるらしい。大量破壊兵器を弾頭に搭載するぶんには命中精度はあまり問題にならない。最終段階で巡航ミサイルになると弾道計算によるミサイル防衛ができなくなるらしい~最終段階よりも前に体当するようにされたらどうなんだろう?巡航ミサイルって言うだけの推進エンジンが付いているような大きさじゃないみたいだけど、巡航ミサイルって言うんだから、やっぱりそれなりの推進エンジンが付いてるんだろうなぁ。飛翔経路を少しでもコントロールできれば命中精度を高めることができるだけではなく、弾道を計算してインターセプターミサイルで体当たりしてくることが不可能になるだろう。大気中に於ける高速での制御などクリアしなければならなかった技術的な問題は多かった筈だ。潜水艦から発射するタイプ(SLBM)で昨年も発射実験が行われていたらしい(http://www.chosunonline.com/article/20071227000033)。
今は、トマホークで一発1億円くらいのコストでできるらしい。トマホークなどの巡航ミサイルは、速度はあまり速くなく、発見されると直ぐに撃墜されるという問題があった~巡航ミサイルが低空飛行をしているのは発見されずらいようにする為らしい。
日本でも何年か前に射程300キロ程度の巡航ミサイルの導入が検討されたことがあったけど公明党の反対によって見送られたらしい。
イスラエルにはイラン・イスラム共和国を放射能まみれにするくらいの報復力があるのでイラン・イスラム共和国からイスラエルに向けてミサイルが発射されることは無いだろうという予測が西側のみの考え方だった場合には大変なことになる。湾岸戦争の際にイラク共和国は自国の戦闘機をイラン・イスラム共和国へ避難させていたらしい。自爆テロにいたっては、西洋では自殺は宗教的に禁止されている行為なので、そのような自爆テロによる攻撃方法そのものが理解できない。
万が一、イラン・イスラム共和国からイスラエルに向けてミサイルが発射された場合、できるだけ戦争を拡大させない為には、それらのミサイルが着弾しないようにするという方法が考えられる。この地域にはミサイル防衛についてアメリカの最新の装備品が提供されているらしい。
アメリカと同盟関係でイラン・イスラム共和国から油を買っている~一応の第三国としては、冷戦の時のように何も起こらなければいいのだが、何も起こらなければイラン・イスラム共和国のウラン濃縮が進捗する~以前のエントリーに書いてあるように、ウランは高濃度に濃縮していなくてもとりあえず核爆発を起こすことはできる。
イスラエルとイラン・イスラム共和国の間で戦争が始まるかもしれないというような見解もあるみたいだけれど未来のことは現在誰にも予言することはできない~日本語の語感だと予言者というと未来を言い当てる人というイメージがあるけどキリスト教やイスラム教で予言者は神の言葉を伝える人という意味合いみたいだ。
(後書)
アメリカと同盟関係でイラン・イスラム共和国から油を買っているということをブログで書いたけど、アメリカとの同盟関係を優先して2010年に日本はイラン・イスラム共和国に於ける石油開発の事業から撤退したらしい。日本に代わるイラン・イスラム共和国に於ける石油開発の事業は中華人民共和国が行っているらしい。
日本で使用している油の8割くらいがホルムズ海峡を経由して運ばれているらしい。ホルムズ海峡はイラン・イスラム共和国がおさえていて、有事の際には敵対する国(たぶんアメリカを想定している)の同盟国の船が通過できないようにホルムズ海峡を閉鎖すると宣言しているらしい。
ホルムズ海峡を迂回してパイプラインで油を輸送する計画があり2010年には試運転が行われているらしい。
ホルムズ海峡はイラン・イスラム共和国とオマーン国にまたがっている海峡らしい。私は個人的にオマーン国とかかわったことがある。