マンガの殿堂

イラン・イスラム共和国では検閲は文化庁で行っているみたいだ。
日本でも内務省(総務省・自治省)で検閲が行われる以前は文部省(文部科学省)で行われていた。イラン・イスラム共和国の(イスラム)文化庁は、反政府的な新聞に対しては何だかんだ因縁をつけて、よく発行禁止(発行停止)にしていたらしい。大統領選挙の後で騒ぎが起きると、反政府的なデモ隊の側に対する外国人記者の取材を禁止したのも(イスラム)文化庁だったらしい。
検閲に限らなくても、このような情報のコントロールができれば反政府的なデモ隊の主張が海外で報道されることを防ぐことができる。
浮動票が多いので、国内の世論へのメディアの政治的な影響が大きく、文化庁がこのような権限をもって発信をコントロールしようとしているみたいだ。アメリカ寄りでない外交スタンスから国際世論を無視しているようなイメージがあるかもしれないけれど、今回の外国人記者への取材制限から国際世論にも配慮していることが窺(うかがえ)える。日本からみるとこのような強権的なメディアコントロールはいかがなものかということになるのだろうけれども、(大統領)選挙では現職の保守派が圧勝～もし、これが僅かの票差であったなら今回より多くの死傷者をだしていたことだろう。だからメディアにかける予算は治安にかける予算でもあり、死傷者や(政治)犯罪者をださない有効な手段でもある。
日本の記者クラブも(強権的な)メディアコントロールの有効な方法で、さらに警察関係なんかだと記者会見で発表されなかったことも警察に好意的な記者に対しては情報をリークして、しかもその際にはメモを取らないというような訳の分からない慣習が今でも行われているらしい。
日本の新聞は、あまりデタラメな記事は書かない。テレビジヨンなんかは地下放送に対する取締りが特に厳しく(殆ど行われていない)、放送免許の許認可みたいのが影響しているのか、殆ど反政府的なスタンスの放送は行われていないらしい。NHK(日本放送協会)の予算は年間6,000億円以上で、この金額は創価学会の財務(公布部員からの寄付)の数倍になるらしく、その殆どは受信料によって賄(まかなわ)れている。
今回のイラン・イスラム共和国のような騒ぎが起こった場合、たいていの国ではデモの現場で扇動をしている主だった連中を拘束すれば、暫くすると騒ぎは鎮まる。イラン・イスラム共和国の場合、広い範囲で身柄を拘束しているらしい。外国人にはわからない深刻な対立があるようような感じはしないけれど、それでも、ずっと騒ぎが続いている。
今後の成り行きがどうなるか不透明ということらしいけれど、今回の騒ぎで少なくとも二つの課題が瞭(あきら)かになった。
一つはインターネットで、(これは平時でも)監視や(検索サイト経由の)アクセス制限とゆうようなことしかできないらしい。これでは、せっかく外国人記者の取材を制限したりしても、検閲なしであらゆることが発信されてしまう。日本でも今回(携帯電話で撮影したであろうと思われる)警官隊が棍棒みたいのでデモ隊を制圧する映像がテレビジヨンで放送されたらしい。
チベットで騒ぎが起きた際には、日本のテレビジヨンでは僧侶が何かを蹴とばしているというデモ隊のイメージを悪くする映像が繰り返し放送されていたらしい。チベットの際にはメディアコントロールが上手くいって、政府側のイメージを悪くする映像を流出させないことができたので、チベットの映像が欲しい外国のメディアは、そのような映像しか入手することができなかったのかもしれない。
インターネット上でデモなどへの参加が呼びかけられて、騒ぎの規模が膨らむことも懸念される。イラン・イスラム共和国では、反政府的な連中が集まる(字数制限のある日本の2chみたいな)サイトがあるらしくメンテナンスとか口実をつけてサイトの運用を暫く停止させる予定があったらしい。
とりあえず何らかのインターネットを規制できる法律をつくっておけば、何だかんだ因縁をつけて反政府的なインターネットの利用を制限することができるかもしれない。
もう一つの課題は、このような騒ぎを起こさないような教育を行うこと。日本でも、何十年か前は学生(ゲバ学生)がヘルメットをかぶってよく騒ぎを起こしていた。現在の日本の学生が騒ぎを起こそうとしなくなったのは教育の成せるわざ～日本が経済的に豊かになったから学生が騒がなくなったというような見解もあるみたいだけれど学生の騒ぎはドヤ街(東京の山谷など)の暴動とは異なる。イラン・イスラム共和国は屈指の産油国で経済的に豊かな国である。
日本の教育現場では日の丸・君が代(国旗・国歌)に反対の教諭が多かった(過去形らしい)なかでもシステムさえ導入すれば、そのような教育ができるのであり、さらにそのような文化の推進を後押しすることは政府の重要な施策であり、そのことについて与党のなかからもウダウダ言ってる連中がいるということはいかがなものかと思う。

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